懐かしい匂いがした
出会った瞬間、心が高鳴った
あの時感じた匂い
秋の夜風が心地いい
あの夜ふたりは出会った
見つめ合う視線に、何かが生まれた
偶然の出会いだったけれど
初めてだなんて思えない
運命を感じずにはいられないほど
そばにいたいと願った
初めて話した時の緊張感
心地よい会話に惹かれていった
初めて聞く声は安らぎすら感じさせた
小さな仕草に魅力を感じ、
変な癖さえも愛おしかった
あなたの笑顔に心奪われる
徐々に心が通い合っていく
お互いの存在がかけがえのないものなってゆく
この出会いが、愛の始まりになりますように
この出会いが、永遠に続きますように
病める時も健やかなる時も私があなたのそばにいたかった
未来を一緒に歩んでいきたい
初めての出会い、運命を感じたあなた
若すぎたの
あんなに大切だった
あなたしか見ていなかった、見えていなかったのに
幼すぎたの
わがままだったね
馴れ合いを求めすぎたよね
ずっと一緒にいられるなんて簡単じゃなかったのに
大切にしているようで大切に出来ていなかった
後悔ばかりがいつまでも私を苦しめる
離れて過ごしてからどれだけの月日が経ったかな
誕生日も記念日も忘れない
あなたは今幸せですか？
出会ったのが今なら二人は上手に愛を育めたかな
幼すぎた私たちの青春
初めて愛したのがあなたでよかった
今でもあなたは私の運命の人
あなたの幸せが私の幸せ
懐かしい匂い
自転車で二人乗りして笑い転げたあの頃
この世で一番幸せなのは私だと信じて疑わないほど
愛してくれた
あなたがいたから私がいる
ぎゅっとしがみついて定位置だと思えた
あの場所が好きだった
あなたの隣が好きだった
汗っかきなあなたは手を繋ぐことを拒んだよね
そんなあなたの腕にしがみつくのが好きだった
あなたのことが大好きだったんだ
なのに私は‥
愛されることに甘えていたの
あなたは離れていかないだなんて
そんなわけないのにね
強がりばかり覚えてしまったね
どんなに強がっても
いつもみたいにはにかんだ笑顔で許してくれると思っていたの
バカだったね
私の気持ちがわからないと言ったあなたに
大好きって言えなかった
あの夏
どうしてもっと素直にならなかったのだろう
どうしてもっと優しくなれなかったのだろう
あなたの全てを愛していたのに
ごめんね
ごめんね
ずっとそばにいるって言ったのに
ずっと離さないって言ったのに
あなたの手を離したのは私だった
あなたの気持ちに気づくことが出来なくて
あなたを苦しめた
あなたに届くかな
今もまだあなたのことを思っていること
一緒にいられなくても
あなたは一人じゃないこと
心の中で今もあなたを愛しています
どうか幸せでいてください
私の運命の人はあの頃から今もずっと
あなた一人だから
ありがとう
私に愛を教えてくれた人
私に愛する喜びを教えてくれた人
あなたは私のヒーロー
